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言語聴覚士 の 補聴器 Q&A

この記事は下記より転載しています。

言語聴覚士の補聴器Q&A

 

Q.補聴器ってどんなもの?

A.補聴器とは、管理医療機器の一つです。

補聴器は医薬品医療機器等法によって定められた医療機器です。通販やインターネットなどで購入できる集音器や助聴器などとは全く異なり、医師の診断に基づき、お客様の聴力や使用環境に合わせて、専門家が音を調整する必要があります。

Q.  なぜ専門店で買った方が良いの?

A. 補聴器は専門店の調整が肝心です。

A. 補聴器は専門店の調整が肝心です。

補聴器は、「補聴器本体の性能」+「使用される方の聴覚に合わせた調整」があって初めて効果を発揮します。

 

専門店でないと、音の調整にご満足いただけない場合が多く、国民生活センターの全国調査でも、専門店で補聴器を購入されることを推奨しています。

 

 

補聴器の調整は、とても繊細で、日々進化しています。専門店だからこそ、最新の補聴器やきこえに関する知識を学び、お客様のより良いきこえを目指せるかと思います。

Q.集音器の方が安くて簡単に買えるので、良いと思うのですが?

A.集音器はお勧めできません。

 補聴器と集音器についてはこちらをご覧ください。

補聴器と集音器って何が違うの?

 

Q.補聴器の賢い買い方を教えて!

A.補聴器は、買うお店選びが大切です。

価格だけで補聴器を選んでしまうと、ご使用される方のニーズに適切な器種選定ができません。補聴器は買った後の調整などアフターフォローが重要です。きこえの感覚は人それぞれ。その方の使い方、使う意欲、きこえの状態などで調整を工夫していく必要があります。

Q.(祖)父母に補聴器をプレゼントしたいけど、どうしたらいいの?

A.ぜひご一緒にお越しください。

補聴器を使いこなすには周りの方の手助けも必要です。サプライズプレゼントをしたいかもしれませんが、そこはこらえてご家族でご一緒にご来店いただくことをお勧めします。また、「年齢とともに聞こえが悪くなってきた」といっても、人によって聴力や原因は様々です。加齢性難聴の場合、軽度難聴でも言葉の聞き分ける力が低下している方もいらっしゃいます。または、耳垢が詰まっていたり、中耳炎だったり、治療可能な難聴もあります。まずは、耳鼻咽喉科を受診し、アヅマ補聴器センター宛の紹介状をお医者様に依頼しましょう。医師の診断に基づき、補聴器購入をご検討いただくのが良いかと思います。

Q.補聴器は高いと良いの?

A.高い補聴器ほど調整の幅が広く細やかに調整できたり、最新の機能が搭載されていたり、保証期間が長いなどのメリットがあります。

しかし、お客様にとって必要な調整幅・機能は、「補聴器を使う環境」「お耳の状態や聴力」などによって異なります。価格が低いからといって使えない補聴器ではありませんし、価格が高いからと言ってすべて聞こえるようになったり、若いころの聞こえに戻るものではありません。お客様にどんな機能が必要で、どんな場面で使いたいかを専門店スタッフにご相談いただくのが良いかと思います。

Q.補聴器の価格の違いは何の違い?

A.補聴器の様々な機能や音の調整の細かさなどが異なります。

補聴器は、お客様の聴力に合わせて音を大きくしてくれる管理医療機器(クラスⅡ)です。最近のデジタル補聴器は、内蔵されたコンピュータチップにより拾った音を処理・加工してくれます。そのため、必要な音だけを大きくしたり、雑音を抑えたりなど様々な機能がついています。また、音をより細やかに調整したり、より高度な機能が搭載されていれば、価格も高くなります。お客様の使いたい状況に必要な機能や調整の細やかさが備わった器種を選んでいただくことをお勧めします。

Q.補聴器って高いイメージがあるけど、いくらぐらいするの?

A.補聴器にも様々な形状やランクがあり、価格も様々です。

弊社では一般購入の耳かけ型の場合、片耳15~25万円の価格帯が多いです。

・普及価格帯:10万円~20万円

・標準価格帯:20万円~30万円

・プレミアム価格帯:31万円以上

しかし、聴力や本人の使いたい環境によって調整可能な範囲・必要な機能が変わるため、信頼できる専門店スタッフによく相談することが大切です。「どんな場面で使いたいか」を基準に検討していただくのが良いと思います。

Q.補聴器って税金はかかるの?

A.補聴器は、消費税法等により“非課税”です。

 ただし、消耗品の電池などは課税対象となります。

Q.難聴ってなに?

A. 何らかの原因によって、音や言葉が聞きにくくなることです。

「難聴」と一口に言っても、程度・原因・治療法は様々です。例えば、耳垢が原因で難聴になることがあります。しかし、その場合は耳垢を取り除けばその分の難聴は治すことができます。まずは、耳鼻咽喉科医師の診断に基づき、ご自身の難聴の程度や、原因と治療方針(補聴器の適応)を決定するのが良いと思います。

Q.難聴と言われましたが、もう治らないのでしょうか?

A. 治る難聴と治らない難聴があります。

難聴と一口に言っても、治る難聴と治らない難聴があり、様々なタイプや原因が考えられます。まずは、きちんと耳鼻咽喉科を受診し、耳鼻咽喉科医に、診断と治療についてご相談いただくことをお勧めします。お一人で受診することが心配であればご家族にも一緒に行ってもらい、説明を聞いてもらうと良いかと思います。

Q.私は本当に補聴器必要なの?

A. まずは耳鼻咽喉科医の先生に相談してみましょう。

 加齢性難聴の場合は、ゆっくり進行していってしまうため、痛みや違和感を感じにくく、自覚が難しいと言われています。まだ「難聴による不便を感じられていない」状態かも知れません。まずは、きちんと耳鼻咽喉科で聴力検査を受けて、補聴器の必要性を相談しましょう(補聴器相談医*や言語聴覚士**であれば、より専門的に相談にのってくれると思います)。もしかすると、耳垢が原因で聞こえにくくなっているかもしれません。耳鼻科の先生の治療で改善するのであれば、補聴器は不要です。もし、治療が難しい場合は、補聴器で聞こえていない音を補う必要があります。

 

*補聴器相談医とは、日本耳鼻咽喉科学会の補聴器相談に関する講習を受け、学会から委嘱された耳鼻咽喉科医のことです。治療だけでなく、補聴器の相談にものってくれます。

 

**耳鼻咽喉科で勤務している言語聴覚士であれば、より具体的にアドバイスがもらえると思います。

Q.加齢性難聴って言われたんですが、それってなんですか?

A. 加齢が原因と考えられる難聴のことです。

加齢に伴う難聴のことで、音を電気信号に変える“内耳”とその電気信号を脳に伝える“聴神経”の機能低下によるものと言われています。発症する原因は、持病や生活環境など環境による影響、遺伝的な影響など、様々な要因が考えられています。しかし、完全には解明されていません。基本的に、加齢性難聴の特効薬はないので、治すことは難しいと言われています。そのため、補聴器をつけて聞き取りやすいようにきこえを補ってあげることで、コミュニケーションの負担が軽減されます。

Q.先天性難聴って?

A. 生まれつきの難聴のことです。

 原因は、妊娠中の感染症、遺伝的な要因、低出生体重、新生児黄疸など様々です。聴力の程度も軽度難聴~重度難聴と様々です。また、先天性難聴児の親御さんのほとんどが聴力正常といわれています。将来的に聴覚を活用させる場合、生まれつき難聴のお子さんは、聴力正常のお子さんとは異なり、音そのものを学んでいく必要があります。そのため、補聴器や人工内耳など補聴手段を検討していくことも大切です。まずは、主治医の耳鼻咽喉科医師、担当の言語聴覚士、聾学校の早期乳幼児教育相談の先生に、相談されることをお勧めします。

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